サッパリしてーな。
コッテリトンコツラーメン以外食さん!と息巻いていたSK884であるが、最近はめっきり食が細くなり、少しでもアッサリしたものを好むようになってきた。
そう、いささか直球な表現であるが、要するにジジイなのである。
そういう理由ではあるが、今日は塩&醤油で決めるぜ!
まず訪れたのが、世田谷は上馬、環七沿いの
ラーメン「屋台屋」。
早速注文したのは、とってもアッサリしてそうな「とりそば」。
見るからにシンプルで見た目もとてもサッパリ。
濁りのない飴色のスープは、何度も申し訳ないがやはりサッパリした鶏ベース。
深みというかコクがあり、一口また一口と飲みたくなる。
鶏と白髪葱の組み合わせも良く、スルスルと食べ進む。
さすがの“極小食男”SK884でもこれは楽勝!
子供並みの舌で味わい、子供並みの脳みそで味を確かめる。
その結果、いまだにキッズサイズのLのTシャツを着用している。
貧乏人ならではのフットワークの軽さで次に向かったのは、聖跡桜ヶ丘にある山形ラーメン「天童」。
将棋の駒を模した看板をシゲシゲと眺めるSK884の胸中には、家賃支払い期限に“王手”を掛けられている苦しい内情が去来しているのであろうか。
適度なローカル感と、ラーメン屋ならではの雰囲気がある店内。それは例えば、見上げるくらいの位置に置かれた14インチのテレビにナイター中継みたいな。
SK884が注文したのは基本の「天童中華そば」。
山形ラーメンってのがどういうものか、果たしてサクランボは入っているのであろうか、などと無理のある想像をしつつ待っていると、出てきたのはやはりオーソドックスな醤油ラーメン。
麺は好みのちぢれて太めのタイプ。スープもまろやかでコクがあり、万人受けする味。
MW管理人が注文したのは「天童鶏つけそば」。
運ばれてきてビックリしたが、麺は何とまんま日本そば。
それを醤油ベースのスープに浸して食べる。
一口食べて思わず笑ってしまった。
何せこれ、完全に「日本そば」。
山形はそば処だと聞いているが、こりゃラーメンじゃないぜ。
もちろん美味いことは美味いが。
ラーメンを平らげると、器の底に文字が書いてある。
通常考えられるのは「最後まで食べていただきありがとうございました」とか「幸せ一杯」みたいな、まあいわばハッピーなメッセージである。
しかし、ここに書かれてあったメッセージは、
「日々いっぱいいっぱい」。
この衝撃のメッセージに、「なぜ俺の財政事情を知っている!?」と不快感を露にするSK884。
せっかくの店主の遊び心だが、無駄に被害妄想をあおる結果となったようだ。
総評:最近はコッテリよりアッサリでしょ。などと言い訳しながら向かった2店はどちらもアッサリ。
最初に行ったのは「屋台屋」。とりそばは女性受けのいい、呑んだ後に丁度良さげなサッパリ
とした塩ラーメン。強烈な美味さというより、ジワジワ染み渡るような滋味溢れる味とでも言おうか。
晩飯にはちょっと物足りないかも。
次に行ったのが山形ラーメン「天童」。看板が将棋の駒なのはなぜなのかは各自調査。チェーン店
らしい。山形ラーメンってのが何者なのかに興味があったが、基本的には懐かしい感じの普通の
醤油ラーメンのような印象。ただ麺はやや平麺で太く、ちぢれていてなかなか好みのタイプ。特に
特筆すべき特徴もないが無難に美味しい。しかし土地土地に地ラーメンみたいなものがあるのは
面白い。
SK884は今回もまた「まあまあやね!」とほざいていたが、周りからの自分の評価が「まあまあ」
以上あるかは知る由もない。

屋台屋・・・★★★☆☆
天   童・・・★★★☆☆
屋台屋&天童


− 2003年7月26日 −