〜 2006年2月18日(土)〜 |
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唐草模様のほっかむりに地下足袋、そういう牧歌的な泥棒姿で登場
した久々のラーメンブラザーズ(RB)。今日はMW終身名誉ドラマー、
ハルキをゲストに迎えてのセンチメンタルジャーニーだ。
風薫る5月にあと3ヶ月と迫った2月半ば、吹きすさぶ寒風の中、
おなじみのシルバーモンスターマシン(トヨタヴィッツ1000cc)を駆って
はるばる来たぜKA・MA・TA。
まあ大森在住の人たちにしたらはるばるではないのだが。ハルキは
初めて訪れる蒲田を「素晴らしい街だ!」と手放しで絶賛! |
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3ナンバー限定のPARKINGを探すのに大いに手間取り、なんやかんや
言いつつ100円コインパーキングにマシンを滑り込ませたRB一行は、
東横イン蒲田を通り抜け、新潟からの刺客を目指した。ハルキは
「東横インの社長最高!」と東横インを手放しで絶賛! |
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店がなかなか見つからず、ハルキはパチンコ屋、SK884は公衆便所、
MW管理人は図書館へ情報収集に回ったが、結局わからず、交番で
道を聞くという古典的な方法でなんとか店の場所が判明。
そして3人は手を水平に伸ばし、「ブーーーン!」と言いながら飛行機気分
のジグザグ小走りで店を目指した。 |
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「ピピーーーッ!」得意顔で勇ましく吹き鳴らすハルキの笛で足を
停めた一同の頭上には、本日の標的(ターゲット)、
「新潟発中華そば らーめん潤」の文字。
道中のテンションの高さは微塵も感じられない恥ずかしがり屋のRBは、
モジモジしながら誰が一番初めに店に入るかお互いをけん制しあう。
こういう時は、必ず人の背中にピタリと張り付き身を隠す“捨て犬”
ことSK884である。 |
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さて、店内に入ると全員が若い店員。威勢のいい呼び声とともに奥の
カウンターへ座る。
当面の予定など立てたことの無いSK884とハルキのこと、次にもう一軒
ハシゴする予定にも関わらず、当然のようにビールを注文。
(MW豆知識:これは聞き流してくれても結構だが、ハルキは地元では
“ハルちゃん”と呼ばれています。) |
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さぁ、おまちかねの「中華そば」680円。スープの濃さ、脂の量、麺の固さ
などが選べるタイプだ。ちなみに全員麺は固め、MW管理人は脂の量、
味の濃さとも普通にしたが、SK884は背脂増量(鬼脂というらしい)、
ハルキはスープを濃い目にした。
まずスープを一口。普通の濃さだが結構濃い目の味で、煮干の味が
シッカリとする。背脂が意外にもマッチし、コッテリとアッサリのバランスが
取れている。そして麺。この麺が自家製で、うどんのような太麺でちぢれ
ており、ややバラツキもあって、スープによく絡む。モチモチとした食感も
好ましく食べ応えがある。トッピングは薬味にタマネギ、岩のり、メンマ、
チャーシュー。タマネギが特徴的だがあとはいたってシンプル。量が多い
だけで表情が硬くなるSK884とは対照的に、ハルキは一口食べただけで
「美味い美味い!」と手放しで絶賛!だが、ハルキの濃いスープはちょっと
濃すぎ、SK884の“鬼脂”は脂だけが多すぎて、全体的に薄めに感じて
しまってバランスが悪い。いっそスープ濃い目で鬼脂にした方がまだいいと
思うが、ま、基本的に普通が一番美味いやね。 |
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ゲフッ!店を出た3人の口からは「次行くぞ!」という威勢の良いセリフ
どころかゲップしか出てこない。かなり食べ応えのあるこのラーメンに
すっかり満腹だ。しばらく時間を置くことにしたRB一行は大田区役所で
トイレに行くことに。 |
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区役所のベンチに座り、うなだれるSK884。ラーメンを一杯食っただけで
、こうもテンションが下がるラーメン好きは全国見渡してもそうはおるまい。
大便を終え、スッキリした表情のハルキは土曜日でも空いている
大田区役所を手放しで絶賛! |
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さて、「らーめん潤」から徒歩3分ほどのところにある「べらんめえ」という
ラーメン屋に当たりを付けていた我々は、とりあえず店へ向かった
(前かがみで)。
だが店の前まで来るとSK884がお馴染みのセリフを吐いた。
「・・・食えねぇ。」
自分の正直な気持ちを包み隠さず吐露したSK884を手放しで絶賛した
ハルキ(MW管理人は軽蔑の眼差し)だが、RBの名にかけて、一軒で
終わるわけにはいかない。 |
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そこで時間を置くために、川崎で(ウインドー?)ショッピングを楽しみ、
その後MW管理人行きつけの「くまごろう」へ行くことに。ちなみにハルキ
は川崎のABCマートでスニーカーを購入(もちスニーカーを絶賛!)した
が、その際に「試着をしないのか?」とたずねると、「面倒くさいので
そういうことは一切しない!」との男気あふれる発言があったことを
ご報告しておく。(ただしその後従業員に促され、結局試着したハルキ
であった)。 |
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最初のラーメンから約2時間、何とかお腹も落ち着いたような気がする
我々は、川崎区京町の「くまごろう」へ。「くまごろう」の愛らしい看板を
ハルキは手放しで絶賛! |
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さあ「くまごろう」へ来たら、モ・チ・ロ・ン「味噌バタコーン」700円!
3人ともそれを注文し、誰からも「ビール」の声は出ない。誰のものか
分からないサイン(後に草野球部の寄せ書きと判明)を眺めながら、
本当に食べきれるのかと不安な面持ちでラーメンを待つ。
「くまごろう」は昨今のラーメンブームからはなぜか取り残され、地元では
有名ながら、メディアには全くと言っていいほど登場せず、それゆえ
MW管理人とっときの店だ。まあラーメン専門店でなく、中華料理屋
だからかもしれないが。 |
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お待ちかねというわけでもないが、味噌バタコーンの登場だ。 |
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普通ならまずスープを飲むSK884だが、イキナリもやしと麺に食らい
ついている。
ハナからテンパっているようだ。
ハルキもやや苦しげな表情を浮かべている。
さて、まずスープはトリガラやトンコツなんかのブレンドだろうか?
まろやかな味噌味にニンニクがガッツリ入り、唐辛子がピリリと効いて
いて後を引く味だ。麺は太麺のちぢれ。ツルツルシコシコで食べ応え
満点!コーンの甘さとバターのコクもマッチし、食べるほどに食欲が
湧いてくる(空腹ならば)。 |
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SK884は意外にも完食し、ハルキはモチロン手放しで絶賛! |
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「くまごろう」を出ると、島根へ帰るハルキを見送りに羽田空港へ。
羽田空港の広さをハルキは手放しで絶賛!「ハルちゃん」と呼んでくれる
人達に大量のお土産(マカダミアナッツ)を買い込み、搭乗口へ向かう
ハルキ。その胸中には東京上空の光化学スモッグのグレー色に対する
絶賛の気持ちがあふれているのであろうか。 |
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搭乗口に吸い込まれるハルキを真っ赤なハンカチーフを振り、泣きながら
見送るSK884。一人飲む酒ほど染みるものはねぇよなぁ、としみじみ
感じる34歳独身ミゼットレスラーの行く手には、まだまだ星のように
無数のラーメン屋が待っているのだ。・・・続く。 |
総評:「らーめん潤」は新潟ラーメンという興味深いご当地ラーメンの東京唯一の支店らしく、結構な有名店だ。
煮干と背脂という相反するような感じの組合わせが、意外にも調和している。スープの後味にやや苦味が残る。
そして自家製の麺が良い!モチモチして噛み応えが非常に心地良い。結構気に入った。
「くまごろう」はクリーミーな味噌ラーメンで、ニンニクもガッツリ効いており、食べるほどに食欲が増す。シャキシャキの
モヤシとバターのコク、コーンの甘さがたまらない。クセになる味だ。やっぱりここは美味いね。
今回はハルキを羽田空港に見送るため、羽田周辺エリアに絞って店を回った。ハルキはどの店でも声が枯れるほど
手放しで絶賛を繰り返した。SK884の感想はいつもの「まあまあやね!」であったが、彼氏の収入はボトルピッカーから
見たら「まあまあ」ぐらいなことを自覚して欲しい。
らーめん潤・・・★★★★
くまごろう・・・★★★★★
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